セキュリティ入門Web講座

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RPAとは? ~ RPAって、ボットなの? ~

「RPAのRはロボットと聞きました。ボットはウィルスだとも聞きますが、何が違うのでしょうか?」とご質問いただいたので、こちらでご紹介します。
RPA」は初めて出てくる言葉なので、そのお話も合わせてします。

質問の回答

一言で言うと、指令を出す人が違います。
次のような違いです。

    ボットウィルスに指令を出すのは攻撃者 RPAに指令を出すのは利用者

RPAとは?

意味

RPA(Robotic Process Automation)の略です。
直訳すると、「ロボットによる作業の自動化」となります。

働き方改革やAI関連で、RPAという言葉が出てきます。
この場合の作業は、業務(職務上の)作業となります。

RPAのRは、ロボットと言っても、工場などで動いている物ではなく、ソフトウエアです。
人が行っていた業務を、自動化して、効率化させることで働き方を変えようと注目されています。

自動化するときに、AIを用いてはどうかということで、AI関連でもお話がでます。
このため、RPAはAIが必要だと思われている方もいらっしゃいますが、厳密には、AIが必要ではありません。
近年開発されているRPAのソフトにAIが使われていることが多いだけです。
RPA(ロボット)に指令を出すのが、人なのかAIなのかの違いで、ソフトウェアとしてのRPAに違いがないことが多いからです。

この講座はセキュリティ入門なので、RPAの内容のお話はこのくらいにして、セキュリティ関連の問題点についてお話をします。

セキュリティ関連の問題点

実は、このRPA、次のように、セキュリティ上の問題になることがあります。

  1. ウィルス(マルウェア)と勘違いされる
  2. 認証のレベルが低くなることがある

ウィルス(マルウェア)と勘違いされる

ウィルス(マルウェア)と勘違いされる理由は、次の2つです。

  1. 動作上の問題
  2. 構造上の問題

動作上の問題

RPAは高度な機能を有するソフトウェアです。
RPAの動作によっては、ウィルス(マルウェア)と同じような動作をすることがあります。
このため、ウィルス対策ソフトにウィルス(マルウェア)と勘違いされて、駆除されてしまう場合があります。
駆除されないように設定を変えると、今度は、本当のウィルス(マルウェア)が駆除されない場合もあるため、セキュリティ上の問題となります。

構造上の問題

前回お話をしたように、ロボット=ボットです。
RPAはソフトウェアのロボットですから、その作り方によっては、ボットウィルス(マルウェア)と同じような構造になっていることもあります。
同じような構造であれば、ウィルス対策ソフトにボットウィルスと勘違いされて、駆除されてしまう場合があります。
駆除されないようにするのは、動作上の問題でお話したことと同じ理由で、セキュリティ上の問題となります。

認証の防御レベルが低くなることがある

RPAはソフトウェアであるため、生体認証など物理的な装置は使えません。
また、多段階認証のような、動作を伴う認証に対応できないRPAもあります。
このようにRPAでは、簡単なパスワードによる認証にしか対応できない場合もあり、人の場合と比較して、認証の防御レベルが低下することがあります。

まとめ

現時点では、自動化されている部分は、セキュリティ対策のレベルが低下する場合もあります。
ウィルス対策ソフトやパスワード認証の部分で、妥協が必要となる場合は、他の部分で対策する必要が生じます。
この対策費用も考えなければなりません。
導入段階で忘れがちなので、ご注意ください。

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