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今までできていたことができなくなるから、導入できない・・・どうしたらよい? ~ 制約の考え方 ~

「今までできていたことができなくなるから、導入できない・・・どうしたらよい?」とご質問いただいたので、こちらでご紹介します。
前回から、「セキュリティ対策を実施する上でのビジネス的な課題」のお話をしています。
前回は「お金(予算)がない」場合についてお話をしました。
今回は、次の「使い勝手が悪くなる」場合のお話です。

セキュリティ対策を実施する上でのビジネス的な課題

問題点は?

今までお話をしてきた実施をためらう課題をまとめると、次の3つに分類できます。

  1. お金(予算)がない
  2. 使い勝手が悪くなる
  3. ルールが守られない

使い勝手が悪くなる

どうして使い勝手が悪くなるの?

  • 使えることを増やせばセキュリティレベルが下がる
  • セキュリティレベルを高めるためには、使えることを減らさなければならない
  • 新しい技術は危険
多くの場合、このように考えているからです。
なぜ、セキュリティレベルが下がると考えるかというと・・・

  1. 脆弱性が潜んでいる可能性(=リスク)がある
  2. 攻撃対象となる

脆弱性が潜んでいる可能性(=リスク)がある

特に新しい技術の場合、十分に検証されていなくて、脆弱性が発見される場合があります。
このため、セキュリティを考慮すると、危険であるという結論となります。

攻撃対象となる

今まで使っていなかった機能を使えるようにすると、多くの機能では、不正アクセスの下準備でお話をした、ポートスキャンで見つかります。
下準備で見つかれば、次は本格的な攻撃・・・となるという結論となります。

課題解決のヒント

前回「お金(予算)がない」でお話をしたヒントの一つが、そのまま当てはまります。

セキュリティ対策をなんでもひとつでやろうとしていませんか?

「脆弱性が絶対にない」機器・ソフトウェアがあれば、良いのですが、そのような機器・ソフトウェアはありません。
あったとしても、開発・検証時間がかかりますから、必然的に新しい(と呼ばれるような)機能ではなくなります。

また、攻撃者がいる以上、見つけられる状態にあれば、「攻撃対象にならない」機器・ソフトウェアもないでしょう。

無い物ねだり・・・になっていませんか?

解題解決の対応

考え方を変える必要があります。
どうすれば使える様にできるのかを考えるのです。
それには次の順番を考えます。

  1. 懸念しているリスクは何か?
  2. そのリスクを使用可能なレベルに低減するにはどうすればよいか?

懸念しているリスクは何か?

「脆弱性が見つかる」はそのままですね。 しかし、「攻撃対象になる」は「どのような攻撃方法の対象になるか」まで考えることもできます。

そのリスクを使用可能なレベルに低減するにはどうすればよいか?

例えば次のようにリスクに合わせた対応を考えればよいのです。
  • 「脆弱性が見つかる」であれば、最新のセキュリティパッチを如何に早く入手・適用する方法を調べる
  • 攻撃方法に合わせた対策を別の機器・ソフトウェアで行えないかを検討する

「どうすれば安全に活用できるか?」を考えるようにすれば、多くの場合「今までできていたことができなくなる」ということにはならないはずです。
お金(予算)など他の制約で、どうしても対策が見つからない場合には、前回お話したようなことを考えて、初めて「できない」と答えられることになります。

次回は、最後の「ルールが守られない」についてお話をします。

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