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SMTPとMIME ~ メールの基本技術 ~
- 投稿日:2019-03-12
- 最終更新日:2021-01-17
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- カテゴリ:メール
セキュリティに関係する部分のお話をするため、各技術の詳細は割愛していますので、ご注意ください。
今回は、メール送信に関係する技術のお話をします。
目次
メール技術
お話をする基礎技術
メールに関係する基礎技術としてお話をするのは、次の項目です。- SMTP
- MIME
- POP3
- IMAP(IMAP4)
- SMTPs/POP3s/IMAP4s
- S/MIME
- OP25B
- SPF
- Domain Keys
次のような順番で話をする予定です。
- 1回目:送信に関係するSMTPとMIME
- 2回目:受信に関係するPOP3とIMAP
- 3回目:メールセキュリティに関係するSMTPs/POP3s/IMAP4s、S/MIME、OP25B、SPF、Domain Keys
SMTP
SMTPは、メールの送信を行う時に使います。「基本的なメールを伝達する通信規約」を意味する英単語「Simple Mail Transfer Protocol」の頭文字をとっています。
基本的なという言葉どおり、テキスト形式の本文を送信する機能のみを規定しています。
SMTPはそのまま「エスエムティーピー」と呼ばれます。
基本動作
基本的には、次のような順番で動作します。- メールサーバは、送信者からメール送信の依頼を受け付けます
- 送信を依頼されたメールサーバは、受信者が自分(メールサーバ)にいるかどうかを確認します
- 受信者が自分にいれば、受信者が受信できるようにします
- 受信者が自分にいなければ、知っているメールサーバに送信を依頼します→2番に戻る
この選択の仕方で、届くまでの時間が異なってくることになります。
添付ファイル
実は、添付ファイルの送信には、次の2つの問題があります。- 添付ファイルを送信する機能がない
- バイナリデータを送信する機能がない
また、添付ファイルとして送信されることが多い、画像や文書などのファイルは、ほとんどの場合、バイナリデータであるため、そのままでは、送信できません。
このため、この後お話をするMIMEを使って、添付ファイルを送信します。
暗号化
SMTPには、基本的に、暗号化する機能はありません。このため、3回目でお話をするSMTPsを利用することもあります。
認証
送信する機能のみで、送信する時の認証がありません。このため、最近のメールサーバでは、次の2つのどちらかの機能を追加機能として実装いることが多いです。
- SMTP-AUTH
- POP before SMTP
「SMTP-AUTH」は、SMTPに認証機構を追加したもので、「POP over SMTP」は、次回お話をするPOPを利用して認証します。
認証については、メール送信を秘密にするというより、迷惑メールなどという不正なメール送信に対応するために追加された機能です。
このため、元のSMTPには暗号化する機能はありません。
「SMTP-AUTH」の場合、IDやPASSWORDを送信するので、その部分を暗号化する機能がついています。
MIME
SMTPがテキストしか扱えず、添付機能がないために開発されたのが、MIMEです。MIMEは「多目的インターネットメール拡張」と訳される「Multipurpose Internet Mail Extensions」の頭文字をとったものです。
厳密には、添付ファイルだけの規定ではなく、もう少し広い規定です。
もう少し広いというのは、例えば、メール本文がHTMLで画像が埋め込まれている場合の画像データに使われることを意味します。
この場合の画像データは厳密には添付ファイルではなく、本文の一部と考えられるからです。
このため、MIMEはバイナリを扱うことができる規定になっています。
しかし、メールで扱うときには、テキストに限定して使用するようにしています。
MIMEでバイナリデータを扱う時は、基本的に、BASE64と呼ばれる変換をします。
BASE64の64は、全て半角で、英大文字小文字の52文字、数字10文字、【+】、【/】の計64文字を扱うことからです。
バイナリデータを6ビットで分けて、64の文字に割り当てて変換します。
次回は、「受信に関係するPOP3とIMAP」のお話です。
タグ:メール
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